難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください!
著者 山崎元 氏 大橋弘祐 氏
2024年からNISAも大きく改正されることが決まり
老後の問題など個人の資産形成の重要度が増しています。
我流で資産形成する前に読んで
失敗しないようにしておいたほうがいいです。
まとまったお金をなにもしないでそのまましておくのも
失敗といえます。
資産形成に役立てましょう。
定期貯金よりマシな方法はないの?
まとまったお金があるのに
定期貯金にしておくのはもったいない。
メガバンクの定期預金は0.01%くらい
日本の国債は10年満期で0.05%ぐらい
国が保証しているのでリスクは少ない。
1年経てばたとえ解約しても元本割れしない。
銀行には近づいてはいけない!?
ネット証券に口座を開設し銀行窓口には近づかない
客がとくするものではなく
自分がとくするものを売ろうとする。
銀行の無料相談窓口にいる人なんて
羊のかわをかぶった狼と思ったほうがいい。
彼らもビジネスなので儲けを追求するのは
当然のはなし。
面倒で自分でやれないのなら投資はやらないことだ。
人類最大の発明「複利」とは?
お金の運用で
100円を5%で運用した場合
単利
5万×20年で金利は100万円
複利
100万円が次の年は105万円
それに対して5%が貰える
これを20年繰り返すと金利は165万円
20年後は65万円の違いになる
老後って本当はいくら必要?
年金は支給額が減ることや時期が遅れることがあっても
戦争で占拠でもない限り、必ず貰える
65歳まで働くとして85歳まで30年
360万円を貯めておけば年金の最低限度の生活に、
ひと月あたりプラス1万円
貯金が1800万円貯まれば
年金+5万円の生活
貯金が3600万円貯まれば
年金+10万円の生活
外貨貯金は銀行のカモになる
外貨預金は手数料が高いので絶対やらないほういい。
為替と金利はセットで考える必要がある
- 手数料が高い
- 為替リスクがある
投資はトレーディングで短期売買するものではない
長期目線の投資信託を選ぶ
- 手間が掛からない
- 分散投資になりリスクの軽減
投資したお金は信託銀行で管理されており、
証券会社潰れても大丈夫!
信託銀行は客から集めた資金を会社のお金とは
別に管理するように法律で決められているので安心!
どの投資信託を買えばいいの?
投資信託は手数料の安いものから選ぶ。
- 上場インデックスファンドTOPIX
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
投資信託は数多くの会社の株を広く薄く
分散投資ができててリスクを下げられる。
リスクとは増えるかもしれない、減るかもしれない
リスクのある商品はリスクプレミアムがつく。
平均すると5%くらいの金利が見込める。
素人が手を出してもいい金融商品って何ですか?
インデックスファンド
プロが運用するアクティブファンドの
平均がインデックスファンドに勝ったことはほとんどない。
投資をしたら、いつお金が貰えるのか?
お金が必要になったとき、
必要な分売ればいい、
それまではひたすら運用する。
結局、家は買ったほうがいいの?
自分のものになることを過大評価しすぎない。
マンションなどは土地の私有権がほとんどないから
自分のものになったころは老朽化で価値になりづらい。
維持費や固定資産税がかかる。
価値と価格を正しく比較する。
ローンをすると複利はマイナスにも威力を発揮する。
マンションより戸建てのほうがいいかもしれないけど
安いからといって郊外はおすすめしない。
通勤に掛かる時間を換算すると損をしているといえる。
医療保険に入る必要はない、これだけの理由
- 2万円の保険料を40年払い続ければ約1,000万円
- 保険料の半分は人件費や広告費
- 「不幸の宝くじ」に入らず、保険料分で貯金をする
生命保険は入ったほうがいい?
ネット保険会社で
こどもが自立するくらいの10~20年最低限の期間に
掛け捨て型で
残される家族の人数×1,000万円くらい
シンプルな保険に入る。
いくら投資をすればいいですか?
安全資産、リスク運用資産、当面生活資金を確保
損してもいいと思える金額の3倍程度が上限
最悪のことを考え1/3くらい減る可能性を考えておく。
1/3減る可能性は2.3%
もしいいほうに起これば43%アップ
平均すると5%増えると考えておく。
年金について
年金は
公的年金、企業年金、保険会社の個人年金
保険会社で個人で加入する年金は医療保険と同じで必要なし。
自営業のひとやフリーターが国民年金を
支払わないケースが増えているが、
払ったほうがいい。
徴収した年金だけでなく、税金でもまかなっている。
年金を払わずに年金受給資格を失ってしまうと
自分の払った税金分を損しているともいえる。
確定拠出年金は企業年金を個人で運用してくださいという制度
毎月口座から引き落とされ、
掛け金が所得税控除になるから
所得税とか住民税が安くなる。
デメリットは60歳までおろせない。
iDeCoは月2万3千円、年間27万6000円が上限で
ざっくり20%と計算すると年間5万円くらいの
節税効果がある。
リスクを取りたくないひとは
定額預金みたいな元本保証の商品もある。
利益は非課税となるが退職するさい所得税が掛かる場合があるので注意。
確定拠出年金は制度や税制が変わる可能性もあり
情報をチェックしたほうがいい。
確定拠出年金の手数料
- 国民年金基金連合会に初めに2777円手数料と毎月167円払う。
- 運営管理手数料(銀行・証券会社)
- インデックスファンドの手数料(メニューごとに違う)
運営手数料は今のところSBI証券・楽天証券などは0円
一番大切なことは何?
人的資本を大きくすることは安全で効率的な投資
仕事自体がなくなることはない
どんな状況になっても働く術を持っていることは最強の保険になる
まとめ
- 定額預金よりも国債や投資信託をした方がよい
- 投資信託をするには自分でネットで口座を開設し運用する。銀行窓口には行かない
- 素人が手を出していい金融商品はインデックスファンド
- 家を買う場合、価値にあったもを選びローンはマイナスの複利になるので注意
- 医療保険、個人年金は必要ない
- 生命保険は必要な時期に必要なぶんだけ入る
- 投資はリスクの3倍程度が上限
- 年金は必ず貰える、受給資格を失うと払った税金を損をしているともいえる
- 所得税の優遇処置の受けられる確定拠出年金は使ったほうがよい
- 大切なことは働く術を持っていることが最強の保険
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