唯一無二を目指すなら選択肢は一つではない
現在、私の管理しているのが
○○〇
数年前までは一番の問題の多い部署だった。
離職率が高く、毎年災害がおき、生産性も安定しない状況だった。
5年間で2度も特別○○職場にあげられた
お荷物部署だった。
それがここ2年ほど前より、
稼働人員を1名追加し
地道な改善が進んだ結果、
生産性が安定した、
トップクラスの部署と変貌した。
先日、若手社員から設備の困りごとをきいた。
結論は設備のシステム変更で解決した。
この原因を探ると
15年ほど前に、全社を挙げておこなった
設備改善が悪影響を及ぼしていたことがわかった。
今回、自分たちがおこなった改善は15年前に戻しただけだったのだ。
全社改善での当時の効果として少人化を進め、
結果、
作業者の負担は増加し、ラインのノルマをこなすので精一杯となり
班内はぎくしゃくし、多能工、改善は進まず、多くの離職と災害を繰り返していた。
この件で長年の低迷期の一端をみたような気がした。
いろいろな問題はあるが
2つのポイントに着目をする
①正しいと思い前のめりになること
②人財の教育と管理
①正しいと思い前のめりになること。
自動化を例にとる。
当然進めるべきだと思う。
ただし、○○というのは木材のように癖がある。
同じように加工をしても
上手くいかないときも少なくない。
癖にあった加工が必要で
何とか出荷のできる製品になることもある。
そういった中で自動になればなるほど
単純化、簡素化する必要が出てくる。
つまり、扱いやすいものを集めて加工しないと自動化はハードルが上がる。
扱いやすいものを加工していては他社も同じで希少価値はない。
唯一無二を目指すのであれば、コストと納期を絡めたものになるだろう。
自動化を否定しているのではない。
少人数での加工はあらゆる面で必要だ。
自動化をプランAとしよう。
ならばプランB はどうか
既存の設備をフルに活用することだ。
私が所属している○○は
既存の半自動○○でも加工できないものが多い。
話は変わるが
複雑な部品の作成を業者に依頼することがあるが
請け負ってくれる業者を見つけるのも一苦労。
言い値でも発注せざる終えないことが出てきている。
皆が自動化やDXに前のめりになっているときに
特化した技術を残すのも実は、唯一無二の存在になるかもしれない。
先で挙げた②人財の教育と管理にも結び付く
自動化した部署にいきなり配属されると
ノウハウを知らないまま作業に入る。
異常が起きたときの対処ができないのだ。
アナログな部署では半年足らずの新人が
簡単に理解していることでも、わからないのだ。
これからやるべきこと
最先端の自動○○というより
今は先に書いたプランB で貢献するべきと考えている。
○○の需要がなくなる?
そんなことはすぐにはなく、必ず需要はある。
少し脱線するが
情報過多の時代、量も必要だが、真の情報を見極めたものが勝ちだ。
ただ世の中のルールに抗うことはできないのは、重々承知している。
生成AIがリアルに現場で活躍するのは20年以上先だろう。
当社はそういった最先端を追い求める会社ではない。
壮大なVISIONとリアルな現実を2本柱で考える必要がある。
情報収集をして、したたかに、既存技術のいいとこどりをするのが一番効率がいい。
GAFAMでさえも組み合わせからイノベーションを生み出すことが多い。
地に足をつけた活動も重要なのだ。
リアルに戻ると
私の使命は
若手社員にノウハウと
戦略的な管理を教育し、
優秀な○○として輩出することと考える。
この先がどうなろうと大事なことだ。
そして現場の見本となり、回りを活性化させることを目指していく。
最後に
たとえ希少価値がある加工ができても
高く売れなければ意味がない。
今期は営業努力により加工賃が上がった。
商社の機能もある我社は
経済リテラシーを高める必要がある。
また、会社が健康経営を進めていることは
社員のためにも戦略的な面からも
とてもいいと思う。
まだしばらく人財は大きな財産のはずだ。
効果を急ぐあまり無理を強いるのではなく、冷静な判断の下
後々に負担を残さないように慎重に進めていきたい。
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