10ケ月のあいだに、心がそっと動いた

この10ケ月のあいだに、家族の季節が静かに巡りました。 大きな声で語るような出来事ではないけれど、 心の奥でそっと揺れた時間を、少しだけ書き留めてみます。

7月、長女が家を出た日

長いあいだ変化の少なかった家族の時間が、 静かに動き始めたのは昨年の7月でした。

長女が結婚のため家を出たとき、 家の空気がほんの少しだけ変わりました。 けれど近くに住んでいて、2週に1度は顔を見せてくれたので、 寂しさは、風のように軽く通り過ぎていきました。

9月、父が施設へ移る

父が地元のグループホームへ移ったとき、 家族の形がまた1つ変わったのを感じました。

11月、父を見送る

父が亡くなったとき、 胸に広がったのは悲しみよりも安堵でした。

「ようやく休ませてあげられた」 そんな静かな思いが、心の奥にありました。

母のフォローをしながら手続きを進める中で、 母の認知症が少しずつ進んでいることにも気づきました。

12月、小さな命を迎える

母のために迎えた犬は、 気づけば私のそばに寄り添う存在になっていました。

変化の多い日々の中で、 その小さな温もりは、 思いがけない支えになってくれました。

3月末から4月、次女が巣立つ

次女が就職のため家を出たとき、 家の中に静けさが戻ってきました。

その静けさは、 寂しさとも、安堵とも、自由ともつかない、 いくつもの感情が混ざった優しい色をしていました。

4月中旬、長女の結婚式を迎える準備

家族の節目が重なる季節。 嬉しいはずなのに、 胸の奥がそっと揺れるような時間でした。

そして今、静かに思うこと

この10ケ月のあいだに、 家族の形は大きく変わりました。

私は感情を強く表に出すほうではありません。 でも、心の深いところでは、 確かに何かが静かに動いているのを感じます。

そして今、ふと気づくのです。

――もう、自分のやりたいことに時間を使ってもいいのかもしれない。

家族の季節が巡った今、 ようやく自分の時間が、 そっと戻ってきたような気がしています。

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