こんにちはヒカズキです。
重要なプロジェクトの会議などデータや分析ですばらしいレポートは会議の度にでるのに
一向にものごとが決まっていかないことがありませんか?
そんなとき、この本を参考にしてください。
社会派ブログ「chikirinの日記」の運営
数々のビジネス書籍を出版されている
ちきりんさん著書
「自分のアタマで考えよう」を紹介したいと思います。
①~⑪までポイントごと内容を紹介します。
①いったん「知識」を分解する!
以前からの知識がじゃまをしていないか
思考は知識にだまされないか
自分の頭で考えること、それは
「知識と思考をはっきり区別する」ことからはじまる。
②「意思決定のプロセス」を決めること!
超重要プロジェクトの検討会議
情報を集め、分析調査されたすばらしいレポートはできるのに
いっこうに意思決定がされないのは
誰も考えてないから
どの情報がどうであればビジネス進出するのか
どうであれば進出しないのか
思考プロセスが存在しない。
データを作ることや分析することは考えていることにならない。
データを作るほどの時間を掛けて考えることに時間を費やす。
③「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと!
なぜ?
データから質問リストアップをして考えてみる。
だからなんなの?
その場、立場によって思いやどうすればよいか変わってくる
深く考えなぜ?だからなんなの?と考えるクセをつける。
④あらゆる可能性を探ること!
データや結果に対して
良くなるのか、悪くなるのか、よりいっそう悪くなるのか
対策を考えておく必要がある。
構成要素に分解しあらゆる組み合わせを考える。
⑤縦と横に並べて比較してみること!
分析は比較をすること
比較の基本は縦と横
縦に時系列比較、横に他者比較にする。
プロセスの比較も重要
事前検討して準備をしておく
プロセスごとに比較をしておくとものごとの
進め方や段取りまで直接的に比較ができる。
⑥判断基準の取捨選択をすること!
判断基準が多すぎると決められない。
すべてをカバーできることはない。
重要なものに絞って判断する。
本質を抽出するために役立つ。
⑦レベルをごっちゃにしないこと!
レベルをそろえると本音がわかりやすい。
理由が浮かび上がってくる。
ごまかす思惑が隠れていることもあるかもしれない。
⑧自分独自の「フィルター」を見つけること!
与えられたフィルターに何の疑問もたず、そのまま受け入れて
頑張ることではなく、自分独自のフィルターを見いだし
そこで勝負しているという発想に転換する。
自分独自の選択基準を見つけること、それがなにであるか考えること
それこそが「自分の頭で考える価値のあること」です。
⑨データはトコトン追いかけること!
各自がそれぞれ考え、でてきた自分の考えを
みんなで共有しなぜ自分はそう考えたのかと
思考の道筋を共有することに意義がある。
専門家が考えたことをあとで調べ
対比することはよいが始めから鵜吞みにしない
自分と異なる思考方法を学ぶことでひとりひとりが
考える力を伸ばすことが可能になる。
⑩視覚化で思考を深化させること!
適切なグラフを使用し視覚化されていけば
議論を始めることができる。
階段グラフのような高い表現力をもつ分析的なグラフを使うと
一定時間内に考えられることの量が大幅に増やせ、思考の生産性が上昇する。
思考の過程も自分の考えをまず言語化し、
視覚化することにより自分の考えの甘かった部分が見つかる。
⑪知識は「思考の棚」に整理すること!
自分が手に入れた知識をもとに、考えたことも整理して格納しておく
必要な知識を見かけたときに、すぐその知識や状況の存在に気づくことができる
同じものを見ても、気がつく人と気がつかない人がいる。
この両者の差は知識を整理するための思考の棚をもっているかどうかにある。
瞬時になにかを考えつく人の「次に自分の情報がほしいのはこういう情報だ」と
明確にされた「思考の棚」が存在している
人は一度じっくり考えたことは知識より圧倒的に長く記憶に残せる。
知識と思考の理想的カンケイ
- 知識は思考の棚の中に整理すること
- 開いている棚に入るべき、まだ手に入っていない知識を常に意識すること
- それらの知識が手に入れば言えるようになること、事前に考えておくこと
ヒカズキの感想
日頃からダラダラとなにも決まらない会議がよくあります。
そもそも決める気がないのか
1.数字を追い求めても結論がでない
2.バイアスが掛かっていて問題点を見逃している
3.条件がそろわないと決断しない
4.出たとこ勝負で方向性を1つも考えていなので、やたらと長い会議になる
5.核心をつくと極論になってしまい、周りの顔色を見ながら、なにも言えない
6.経営層が下にまかせっきりで方向性を示さず、意見ばかりを並べ迷子になっている
7.当事者、責任者以外は本気で考えていない
というのはみな薄々気づいていながら
どうしてよいのかわからなくなることがよくあります。
みんなで話し合うと決まらないので、少人数で決めてしまおうとすら思います。
この本を読んで感じたこと
データを取って分析をして答えがでたと思い、
考えることをしていなかったことに気づきました。
分析からいくつもの解釈ができ、
そこを慎重に見極め進めていかないと意味のないものになってしまう。
下手をすると裏付けのためだけに分析をして、上司を納得させるために使い、
手を打っても効果が出ないなんてこともあります。
気がつけば何の効果があったのか誰も答えられず、
職場の活性化だとか、若手社員の報告の練習になったなどとの効果にすり替えられ
効果の上がらなかったことを上手く報告する技術を身につけるだけになってしまいます。
上記でまとめた①~⑪のことを身につけ、今後に生かしたい。
あと感じたことはこの本の中にでてくる
例として、歴史を交えながら世界経済や今までの世間の浅い解釈など
ちきりんさんの自論もいろいろ見え隠れするところがあり、その点もおもしろく一気に読むことができました。
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